NST-2 /LT測定

NST-2 /LT測定 【基本原理 】

超音波センサーから地中へSH波(端面方向に対し水平な横の超音 )を発生させ端面から反射した超音波を、同超音センサーで拾い、伝達速度と反射まの時間により支柱全長測定する。

測定値の許容誤差± 100mm

測定が困難な場合の実例

(1)地中の環境により測定が困難な場合ある。(土や路盤による圧密によって反射波減衰する場合等)
(2)再利用品を測定する場合(支柱自体の劣化具合、支柱内の土詰まり)
上記の場合、測定波形ノイズが増加する可能性がある。(最悪の場合、測定出来ない可能性もある)

NST-2 /LT測定 【基本原理 】

NST-2測定前、性能試験 【音速のキャリブレーション 】

性能試験とし埋設前の支柱(テストピー)にて、超音波伝達速度実測値校正。
埋設支柱の種類分、性能試験と音速設定を行う。(塗装品、メッキごとに校正)
センサー位置は可能な限り長い位置に設定する。
又、簡単に測定原理や装置の説明、報告書用写真の撮影も同時に行う。

NST-2測定前、性能試験 【音速のキャリブレーション 】

NST-2 測定 【多重反射概要 】

超音波センサーから地中へSH 波を発生させ支柱端面から反射した超音波を、同超音波センサーで拾い、伝達速度と反射までの時間により支柱全長を測定する。
尚、センサーは送信受信共に方向性をもって持っている為、上端方向からの超音波は受信しない。
土中の拘束等による超音波の減衰量が少ない場合は多重反射が発生する。
図のように①の受信後、上端で反射を行いその後、再度、支柱端面で反射し②で受信をする場合がある。
多重反射が発生した場合、端面検出位置から測定支柱全長を追加した位置にも波形が検出される。
場合によっては多重反射により、3回以上検出されることもある。

NST-2 測定 【多重反射概要 】

NST-2 測定 【多重反射波形の例 】

① 測定長 : 630mm
② 多重反射 : 1630mm(①+⑦)
③ 多重反射2 : 2630mm(①+⑦+⑦
④ センサー位置 : 250mm(実寸)
⑤ 地上部長さ : 620mm(実寸)
⑥ 根入れ長さ : 380mm(①-④)
⑦ 測定全長 : 1000mm(①-④+⑤)

NST-2 測定 【多重反射波形の例 】